高校での勉強方法は?


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1.高校の授業と大学受験

 高校での勉強を経て、私たちは自分を取り巻く世界について一通りの知識を獲得し、大学の学問の扉の前に立つことになります。学問の入り口までとはいえ、本気で学べば相当に奥の深い内容です。

 高校受験が終わってのんびりするのは、春休みまでにしましょう。新学年が始まったら、きちんと授業についていけるように、中学時代よりも気を引き締めて勉強して下さい。

 高校は義務教育ではないので、学校ごとの方針もさまざまです。大半の私立高校、一部の公立進学クラスでは、丁寧に一人ひとりの面倒を見てもらえますが、その他の学校では「去る者は追わず」という構えのところも多く、進級・進学はすべて自己責任だと考えなければなりません。

 また、学校や学科・コースによって、授業のレベルが著しく異なるのも中学時代とは違うところです。

 在籍する生徒の平均学力をベースにして教科書が選ばれ、授業の構成が決められるので、同じ「高校」という名前はついていても、学校によって、勉強内容に雲泥の差があります。大学入試の準備をする場合、授業だけでは十分に対応しきれない学校もあります。
2.勉強方法の見直し

 高校の学習内容は、中学時代と比べて、難易度が上がるのはもちろんですが、学習する知識の総量も、飛躍的に多くなります。

 一例を挙げれば、2012年からの学習指導要領では、中学で習う英単語数は1200語ですが、高校で習う単語数は1800語です。dog や cat など、中学で基本的な語彙が出尽くした後でのこの数ですから、大変に感じられるはずです。さらに、センター試験に必要な単語数は約2500語、有名大学受験には4000語以上が必要だと言われます。(「大学入試英語問題語彙の難易度と有用性の時代的変化」(長谷川、中條他)

 他の教科でも事情は同様です。ですから、これまで几帳面に詳細なノートを作って勉強していた方は、中学のときと同じ勉強スタイルにこだわると、時間が足りなくなってしまうでしょう。高校の授業に適した勉強手順を、改めて考え直して下さい。


3.大学受験対策


 英語
 「英文法」「英文解釈」の定評ある参考書(問題集)を1冊ずつ仕上げます。進学校の生徒の場合は、学校の教材を優先させてマスターします。目処がついたら、さらに「英作文」「イディオム」の問題集を1冊ずつ終えます。

 数学
 各教科について定評ある参考書(問題集)を1冊ずつ仕上げます。進学校の生徒の場合は、学校の教材をきちんとマスターすれば、同じ成果が得られます。

 国語
 「現代文」は参考書(問題集)を1冊仕上げます。基礎の出来ている方は、大学入試問題集に、いきなり取り組んでも構いません。
 「古文」「漢文」は、学校の教材で、古典文法や句法を繰り返し覚え、薄い問題集を1冊ずつ仕上げます。理系の生徒は、古文・漢文に回す時間が取れないでしょうから、せめて学校の授業を大切に聞くようにします。

 理科
 定評ある参考書(問題集)を1冊ずつ仕上げます。進学校の生徒の場合は、学校の教材を使っても構いません。

 社会
 受験対策によく使われる教科書(主に山川出版)を手に入れて、隅から隅まで記憶します。参考書は解説が詳しすぎるので、必要なところだけをつまみ読みするようにします。
勉強と子育てのQ&A | 09:32 PM | comments (x) | trackback (0)

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