2022,11,30, Wednesday
テレビをつけたら、プロサーファーの男性を取材していました。海が似合う小麦色の肌に引き締まった身体、羨ましい人生です。さて、彼は車にミキサーを積んでいて、海岸でスムージーを飲むと言います。スムージーならまんざら知らないわけじゃないと、変な対抗心を燃やして見ていました。
バナナ、アボガド、豆乳、ナッツとかを入れて、ブーンと回して出来上がり。そんなに珍しくはないなあ。
ところが、グラスに注ぐのかと思いきや、やおらミキサーの大きな容器を持ち上げ、口をつけて豪快に飲み始めたので、やっぱりすごいなと感じ入ったことでした。
★☆★☆★
ある日僕は思った
僕に持ち上げられないものなんてあるだろうか
次の日僕は思った
僕に持ち上げられるものなんてあるだろうか
暮れやすい日日を僕は
傾斜して歩んでいる
これらの親しい日日が
つぎつぎ後へ駈け去るのを
いぶかしいようなおそれの気持でみつめながら
(谷川俊太郎『日日』)
★☆★☆★
持ち上げてみないと、持ち上げられるかどうかはわかりません。でも、持ち上がれば私たちの可能性は広がる。
動かないと思っていたものが根こそぎ動いたとき、世界はがらっと一転し、外には新たな地平が開けます。
人生を楽しむなら、やっぱり持ち上げてみることでしょうね。
★☆★☆★
「とうさまの りょうしは、まったく りょうの 名人で、小さな ふねを ウマみたいに あやつって 海に のりだし、もどってくる ときにはふねに つみきれないほどの さかなを とってきました。
いつだったかは でっかい クジラを つりあげて、ふねには どうしても つみきれず、ふねの ほうを クジラに つんで、もどってきた ことも ありました。」
(今江祥智『ぽけっとの海』)
僕に持ち上げられないものなんてあるだろうか
次の日僕は思った
僕に持ち上げられるものなんてあるだろうか
暮れやすい日日を僕は
傾斜して歩んでいる
これらの親しい日日が
つぎつぎ後へ駈け去るのを
いぶかしいようなおそれの気持でみつめながら
(谷川俊太郎『日日』)
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持ち上げてみないと、持ち上げられるかどうかはわかりません。でも、持ち上がれば私たちの可能性は広がる。
動かないと思っていたものが根こそぎ動いたとき、世界はがらっと一転し、外には新たな地平が開けます。
人生を楽しむなら、やっぱり持ち上げてみることでしょうね。
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「とうさまの りょうしは、まったく りょうの 名人で、小さな ふねを ウマみたいに あやつって 海に のりだし、もどってくる ときにはふねに つみきれないほどの さかなを とってきました。
いつだったかは でっかい クジラを つりあげて、ふねには どうしても つみきれず、ふねの ほうを クジラに つんで、もどってきた ことも ありました。」
(今江祥智『ぽけっとの海』)
あさのは塾便り::本・映画など | 02:29 AM | comments (x) | trackback (x)