子どものふり見て


あさのは塾ブログ

HOME > ブログ

●小学生には、本の音読をさせています。声に出して読ませると、本人の国語力が俯瞰できるように思います。心地よく表情豊かに読む子どももいますし、一方で、音読大キライな子どももいます。

 Aさんは、その大キライな方に属する女の子でした。読み違いをものともせず、やけくそみたいに突進していきます。彼女の不機嫌さがこちらにも伝染してきて、どうしたもんじゃろと思っていました。
●ところが、ある頃から、彼女の読み方にデジャヴ(既視感)を覚えるようになりました。いったい何だろうと考えて、思い当たったのが大学時代に書いた自分のレポートです。

 字数を稼ぐためにやっつけ仕事で書いた、冷や汗の出るような代物でした。彼女の朗読は、まるであのときの文章を読み上げているように聞こえるのです。

 それ以来、彼女に本を読ませると、当時の指導教授への面目なさばかりが先に立って、いたたまれない気分です。本読みギライの彼女に辛抱強く付き合うことが、せめてもの埋め合わせになるでしょうか。

★★★

●先日、歯医者に行きました。歯磨きの指導があるのですが、歯並びが悪いので、時間をかけて磨きなさいといつも叱られています。「お酒を飲んで、磨かずに寝たりしてないですね?」などと詰問されて、すみませんと謝ったりもします。

●行くたびに同じことを注意されるうち、ああ、これまた生徒たちと一緒ではないかと気づきました。生徒には口を酸っぱくして、ノートの使い方、計算の仕方について注文をつけますが、これがなかなか改まりません。

 なんて思考に柔軟性が欠けているのだろうと呆れたりするのですが、そういう自分も歯医者では呆れられる側の立場なのでした。子どもたちのアラばかり目につきますが、結局は、自分の行動パターンも同じだったという話です。

★★★

●夏休みの宿題に、自由研究が出るところも多いようです。地球温暖化やオリンピックなど、調べたことを披露してくれる小学生もいます。宇宙の話に盛り上がったり、戦国武将に興味を持ったりするのは、昔も今も同じですね。一人の子の疑問に、別の子が一生懸命答えるのも微笑ましいことです。

 会話しているうちに「北極は寒いが南極は暑い」と勘違いをしていたり、地球が丸いことを知らないのがばれてしまう子どももいます。

●小学生の質問なら大概は何とかなりますが、中・高生が社会科で抱く疑問は、そうも行かないことが多いようです。「なぜテロが起こるのか」「デフレよりインフレの方がよいのはなぜか」というような質問に答えるのは、なかなかの難事です。

 なんとか言いくるめて(?)中学生なら納得させられても、こんな解答ではとてもゼミの教授から合格点はもらえないだろうと思うにつけ、勉強を続けないといけないのは、大人も同じだという気持ちになります。
あさのは便り::子育てあれこれ | 08:12 PM | comments (x) | trackback (x)

pagetop