2021,08,20, Friday
かつて南海の帝の名は儵(しゅく)、北海の帝の名は忽(こつ)、中央の帝の名は渾沌(こんとん)といった。あるとき儵と忽が渾沌に会いに行き、渾沌は彼らを手厚くもてなした。そこで儵と忽はその返礼をしなければと考えた。
「人間には皆7つの穴があり、それで見たり聞いたり食べたり息をしたりしている。しかし渾沌にはそれがない。だから試みに穴をあけてやろうではないか。」
かくして一日に一つずつ穴を開けてやると、七日目に渾沌は死んでしまった。
(『荘子』内篇應帝王篇第七)
◆◇◆◇◆
この記事には続きがあります▽
あさのは塾便り::本・映画など | 08:09 AM | comments (x) | trackback (x)